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2005年11月19日 (土)

ハイエク文化的進化論を論じた第3章:脚注作成の大きなヤマ

今日は早朝に引き続き、午前中にも時間が取れたので、引き続き脚注作業をおこなっているが、つくづく、第3章は“大きなヤマ”だなぁ…という思いがする。

というのも、この第3章は、ハイエクの文化的進化論を論じた章だからだ。このトピックは、ハイエク研究の世界で、激しい論争の的になってきたのである。したがって、注においても、これまで以上に、精密さを期さねばならない。

ただ、幸いにも昨年(2004年)に、これまでのハイエク研究の流れを集大成させた、画期的な研究書が出た。それが、本日朝の本欄記事でも言及した、コルドウェルのHayek's Challengeである。

ちなみにこのコルドウェルは、米ノース・カロライナ大経済学教授で、現在刊行中の英語版ハイエク著作集の編集責任者を務めている研究者である。

このコルドウェルの書物に、これまでのハイエク文化的進化論の諸批判が、非常に手際よくまとめられているので、それを踏まえることができるのである。

この書物は2004年に出た。筆者は自分のハイエク研究を博士論文にまとめるための統一的な視点を得るのに苦労してきたため、これまで非常にモタモタしてきたが、その間にこのコルドウェルの書物が出たということは、幸いであったというべきであろう。というのも、これからのハイエク研究は、この書物に多かれ少なかれ言及することなくしてはありえないと思われるからだ。

とはいえ、このコルドウェルは経済学者のハイエク研究者であるから、やはり、政府によらない市場秩序の自生的出現を説いたハイエクの文化的進化論に、最終的には肯定的な立場をとっている。

しかしながら、筆者は政治学・政治思想の立場からのハイエク研究であるから、そこには自ずから視点・立場の違いが生じている。それは、ハイエクにおける政治権力の問題をめぐっての違いである。筆者はやはり、ハイエクが他方で政治権力の必要性を認めざるを得なかったことに、あくまでもこだわりたいのである。

いずれにせよ、ハイエクの文化的進化論を論じた第3章は、脚注作成の上でも一つの大きなヤマである。いわば“精神的な体力”とでも言いたいようなものが要求される、まさに“正念場”である。頑張るべし!!

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