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2006年5月13日 (土)

DVD上映奮闘記

昨日2時間目の総合演習では、本欄の5月5日以降、3回にわたって取り上げたNHKスペシャル「同時3点ドキュメント:煙と金と沈む島」をDVDに録画したものを上映した。この総合演習では、教職課程を選択している学生たちを対象に、神保哲夫『ツバル:地球温暖化に沈む国』(春秋社、2004年)をテキストとして、地球温暖化問題を考える授業を行なっているからだ。

その録画DVDを見た感想を書いてもらったところ、学生諸君がみな真剣に見て考えてくれていたようなので、教師として大変嬉しかった。

その受講学生諸君からどのような感想が寄せられたかについてはまた別の機会に紹介させていただくとして、今日ここで書いておきたいのは、昨日そのDVDの上映に成功するにいたるまでの奮闘記(あるいは失敗談)である。というのも、昨日ようやく授業でDVDを上映することに成功したのだが、これまでずっと、それができずにいたからである。

失敗①:昨年4月の失敗
事の発端は1年前の4月、おなじ総合演習の新学期最初の授業で、また別の番組を録画したもの(NHK-BSで放映されていた「地球大異変」)を上映しようとしたときに始まる。

それに先立つ3月に、それまで使用していた古いブラウン管テレビがいよいよ故障して使えなくなってきていたため、家電量販店で大画面液晶テレビと一緒に、HDD/DVD録画再生機〔以下、HDD/DVDと略記〕を、夏のボーナス時一括払いで思い切って購入したばかりであった。それまで授業でビデオを上映するときにはVHSで対応していたのだが、この際思い切って、DVDに切り替えようと決断したのである。

そうして張り切ってDVDを上映しようとしたのだが、そのときには全くうまくいかなかった。授業前にテスト上映してみたところ、全く機械が作動しなかったのである。テッキリうまくいくものと深く考えずに多寡を括っていた私は、非常に面喰ってしまった。そのときには急遽、授業内容を変更して何とか乗り切ったのだが、DVDを上映できなかったことは大きなショックだったのである。

「何が原因だったのだろう…」と考えているときに思い出したのが、HDD/DVDの規格の違いについての報道であった。あまり正確には覚えていないが、要するに規格が統一されていないために、メーカーが違えば映せない場合もある、ということだったと思う。

私が購入していたのは東芝製であったが、あとで確認したところ、大学に配備されていたのはパイオニア製であった。つまりメーカーが違っていたのである。「あぁ、それでか…。それじゃあ、せっかく買ったけど、授業ではDVDは使えないな…」と諦めてしまい、その後の授業ではもっぱらVHSで対応したのであった。

しかし、それは私にとっては大きな手間だった。というのも、我が家のVHSは、HDD/DVDを取り付けるときに、再生専用としてのみ使うようにしていたからである。したがって、授業で上映したいときには、まずはいったんHDD/DVDに録画しておき、それをVHSにダビングするという二度手間をとる必要があった。

もちろん、番組の放映されている最中に、HDD/DVDとVHSとに同時に録画することは可能だったが、VHSはかさばるから、数を必要最小限にしておきたかった。そこでいったんHDD/DVDに録画しておき、番組を一通り見た後、授業で使えると判断したもののみを改めてVHSにダビングしていたのである。よい授業のためには労力を惜しむつもりはなかったから、昨年はその手間をかけてきたが、やはり省ける手間は省きたい、というのも事実であった。

失敗②:今週火曜日の失敗
そこで、今週の火曜日の総合演習(この授業は、火曜日と金曜日の週二回である)に、DVDの上映に再チャレンジしてみた。こんどはDVD-Rではなくて、DVD-RAMにしてやってみたのである。しかし、結果は全く同じで、機械が全く作動しなかった。それに加えて、念のためにVHSにもダビングしてあったものすら、あろうことか、このときにはうまく上映できなかったのである…! なぜか画像が途切れ途切れになってしまった。このときにVHSすらうまくいかなかった原因はまだ不明だが、もしかすると、HDD/DVDからダビングするときに重ね録りしたVHSを使ったために、信号の読み取りに不具合を生じたのかもしれない。

転機:「ファイナライズされてましたか?」
さすがに「あぁ、やっぱりメーカーが違うとダメなのかな…」と諦めかけた。だがそのときに、学務課職員の山村さんという方から、こんなアドバイスをいただいたのである。それは、

「先生、“ファイナライズ”されてましたか?」

--というアドバイスであった。

“ファイナライズ”--非常に恥ずかしいことに、私はその機能のことを全く知らなかった。ところが帰宅してから取扱説明書の目次をよくよく見てみたところ、たしかに「編集」という章のなかに、「ファイナライズするには」という項目があるではないか!

そこで早速その説明の通りにやってみると、市販の映画DVDのように再生専用のDVDに仕上げることができたのである。おそらくファイナライズというのはこの場合、「このHDD/DVDで録画するのはこれで終わり!あとは再生専用です。どうぞどのDVDプレーヤーでも再生して楽しんで下さい!」という意味だろうと思った。実際、自宅のパソコンで映してみたところ、パソコンでも見事に映るのである!

失敗③、のち大成功:昨日の授業
そこで喜び勇んで、昨日の授業前にテストしてみたところ、今度はちゃんと作動する。DVD最初のメニューがちゃんと映るのである。設備担当の職員の方と「今度こそ大丈夫ですね」と喜んでいたら、今度は、いざ始まった後の調子がおかしい。というのも、ときどき画像にモザイクみたいなもの(設備担当の方はそれを“ノイズ”と表現されていたが)が入り、スムーズに映像が進んでいかないのである。やはり、メーカーの違いによる相性の問題があるのだろうか…?

またもやダメか…と一瞬思ったが、何としても学生諸君に見せたい映像である。そこで私は「それじゃあ、ノートパソコンの画面で見せることにします。幸い少人数の授業ですから〔履修登録者18名〕、パソコンでも大丈夫でしょう」と設備担当の方に言い残して、私はいったん研究室に戻り、研究室のノートパソコンを急いで持ち出して、教室に戻ってきた。

すると驚いたことに、設備担当の方が、教室の入り口前で待っていて下さるではないか! しかも、なにやら機械がそばに置いてある。よく見てみると、それはポータブルのプロジェクターであった。パソコンをつないで、プロジェクターで映し出しましょう--というわけである。

そこで大急ぎでセットし、映し出してみたところ……映る映る、今度こそ見事に映し出せるのである! こうしてようやく、DVDの授業での上映に成功したのであった。

昨年以来何度も失敗を重ねてきたが、やっと成功できたことを大変嬉しく思う。教職課程の学生の皆さん、皆さんが将来教師として映像を用いる際には、この私の失敗談を参考にして下さいね(笑)

最後に、“ファイナライズ”のことを教えて下さった学務課職員の山村さんと、昨年来ずっと、DVDのテスト上映のたびに私にお付き合い下さり、昨日にはプロジェクターまでわざわざご用意くださった設備担当の職員の方々に、この場を借りて深甚の感謝を捧げます。本当にありがとうございました!

山中 優

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