« 脚注修正作業で忍耐力を発揮中 | トップページ | 実りを楽しみに待つということ »

2006年7月28日 (金)

クラシック音楽奏者の集中力

7月23日の日曜日朝9時からのテレビ番組「題名のない音楽会」で、ラヴェルのボレロが取り上げられていた。その日はオープンキャンパスで日曜出勤だったので、それを録画しておいたのだが、最近はそのビデオを毎日見ている。

ご存知の方も多いと思うが、ボレロはフランスの作曲家ラヴェルによる非常に有名な作品である。演奏時間はおよそ15分、曲全体が一つの大きなクレシェンドになっており、メロディはたった2種類のみ、しかも最初から最後まで全く同じリズムである。それなのに、この曲が聞く者を飽きさせない面白さをもっているのは、管弦楽の魔術師と言われていたラヴェルがその中にさまざまな仕掛けを組み込んでいたからであるという。そのさまざまな仕掛けについて、この番組では、音楽の素人の私にもよく分かるように、やさしく解説してくれていたので、大変面白かった。名曲だけあって、何度聞いても味わい深さが増すばかりである。

ところで、この番組のビデオを見ていて、改めて感心させられたのは、演奏しているオーケストラの方々の集中力のすごさである。クラシック音楽の演奏の様子を見ていていつも魅力を感じていたのは、音楽の素晴らしさはもちろんなのだが、それに加えて、演奏者の方々が演奏中に見せてくれる、研ぎ澄まされた知的な集中力である。

すばらしい音楽を美しく表現するために、プロの演奏者の方々は、日々大変な努力をしておられるに違いない。私は音楽をキチンと習ってこなかったため、楽器は何も出来ないから、その難しさは想像するしかないのだが、とにかく楽器は全く出来ないので、ただただ驚嘆するばかりである。その努力は並大抵ではないはずなのだが、プロのクラシック演奏者の演奏の様子を見ていると、そこから伝わってくるのは、やはり“表現の喜び”である。実際、私も、ラヴェルのボレロの演奏をビデオで見ていて、感動の涙がジワッとこみ上げてくるのを抑えることが出来なかったのである。

私には音楽のことについて専門的に語る資格は全くないが、あのクラシック演奏者の方々が見せてくれる、あの知的で凛とした集中力は、私も是非見習っていきたいと強く心に思ったのであった。というのも、分野の違いこそあれ、論文を書くということも同じく“表現活動”であり、学術的なものである場合、そこにはクラシック音楽奏者の方々が見せてくれるのと同じような、知的な集中力が必要だからである。

あのキリッと引きしまった凛とした集中力を、私も自分の研究活動において、少しでも発揮していきたいと思う。

|

« 脚注修正作業で忍耐力を発揮中 | トップページ | 実りを楽しみに待つということ »

コメント

クラシック音楽いいですよね☆私はあの有名な「新世界」という曲が好きです。作曲者がイマイチ分かりませんが。
あの後ろから響く低い音と躍動感がたまりません。

投稿: N.ゆかり | 2006年7月31日 (月) 13時52分

N.ゆかりさん、

「新世界」の作曲者は誰でしたかね…僕も実は知りません(笑)。でも曲の名前は聞いたことがあるので、流れているのを聞けば「あぁ、この曲か」と僕にも分かるかも知れません。

時にはクラシック音楽を聴いて、お互いにリラックスしたいものですね♪

投稿: 山中 | 2006年7月31日 (月) 22時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 脚注修正作業で忍耐力を発揮中 | トップページ | 実りを楽しみに待つということ »