« 再試験受験者の諸君へ | トップページ | 身障者サッカー親善大会に参加(2) »

2006年9月 4日 (月)

身障者サッカー親善大会に参加(1)

9月2~3日に、身体障害者サッカー親善大会に参加してきた。会場は神戸市北区の「しあわせの村」である。正式名称は「'89フェスピック神戸大会記念 日本身体障害者サッカー親善大会」という。

「日本身障者サッカー親善大会」といってもそんなに大袈裟なものではなく、初日の夕方に集合してその日の夜は懇親会をし、一泊した後、翌二日目の午前中に、神戸市内のママさんサッカーチーム--実はなかなか上手なチームである--とのフレンドリーマッチを楽しむ、というものである。

この「身障者サッカー親善大会」は、ある年を除いて、ほぼ毎年行われてきているが、今回はこの親善大会のもとになった「'89フェスピック神戸大会」のことと、その後この「親善大会」が行われるようになり、一時存続の危機を迎えながらも素晴らしく復活した経緯について、簡単にではあるが書いておこうと思う。

この「'89フェスピック神戸大会」(以下、「フェス89」と略記)というのは、1989年(平成元年)--たしか9月だったように思うが--に神戸で行われた、環太平洋諸国の身体障害者のためのスポーツ大会のことである。「環太平洋諸国」というところが、全世界を参加対象とし、オリンピックと同年に開かれる「パラリンピック」との大きな違いなのだろうと思う。

身障者のためのスポーツといえば、普通、水泳や、車椅子バスケット/テニスなどの車椅子利用者のための競技等が思い浮かぶだろうが、この「フェス89」の時にはサッカーも競技種目の一つに加えられた。その当時20歳だった私は--そして「左上腕欠損」という障害を2歳の時以来負っていた私は--中学校・高校とサッカーをしてきた経験を買われて、「日本代表チーム」の一員としてこの大会に参加したのである。

ただし、サッカーは身障者のスポーツとしてはあまり普及していなかったためか(現在でもその事情は変わっていないと思うが)、参加国は日本とインドネシアだけだったので、日本がAチームとBチームに分かれ、計2ヵ国3チームの総当たり戦形式で行われた。私は日本Aチームの一員として参加したが、結果は2位だった。1位はインドネシアである。傷痍軍人の選手によって構成されたインドネシアチームは、日本チームの体力を上回っており、われわれ日本チームはA・Bともに走り負けてしまった。日本A対インドネシア戦のスコアは、たしか0-2だったように記憶している。

その「フェス89」のあとも、「これでおしまいにしてしまうのはもったいない。年に一度はみんなで会おう!」ということで、そのときの日本の身障者サッカー代表選手が同窓会のような形で年に一度集まってサッカーを楽しむ、ということが行われてきたのである。

その「親善大会」は、最初のうちは、「フェス89」の会場提供者・神戸市の協力によって行われてきた。ところが、例の阪神淡路大震災のために、神戸市が復興に全力を挙げる必要から、この「親善大会」は協力母体を失って、一時中断してしまったのである。

それでもう、この集まりもおしまいかと思われたのだが、関係者一同のただならぬご尽力により、思わぬ形で素晴らしく復活した。なんとあのJリーグがバックアップしてくれることになったのである。というのも、身障者もサッカーにいそしむということが「Jリーグ百年構想」の趣旨に合致するとみなされたからである。この「百年構想」についてはこちらをご覧いただきたい。Jリーグの川淵三郎チェアマン(当時)がそのように判断され、場所が神戸ということで、具体的な主催者としてヴィッセル神戸を指名されたと聞いている。関係者一同のご尽力には心から感謝せずにはいられない。そのようなわけで、「'89フェスピック神戸大会記念 日本身体障害者サッカー親善大会」が、一時存続の危機を迎えながらも見事に復活し、毎年9月初旬の土日に行われ続けることになったのであった。

なお、この「親善大会」の昨年の様子についての簡単な報告記事がこちらに掲載されている。おそらく今年の大会のことも、近いうちに掲載されることと思う。

実を言うと、私は「フェス89」が終わった翌年から2,3回だけ「親善大会」に参加した後は、研究者として独り立ちすることに精一杯で、これに参加するだけの心の余裕を持てなかったため、ずいぶん長い間参加していなかったのだが、ここにきてようやくその心の余裕を持てるようになったため、昨年、実に久しぶりに参加させていただいた。今回の参加は、昨年に引き続いての参加だったのである。

この今回の参加がどうだったのか--それは非常に楽しいものだったのだが、このことについては、また次回に書かせていただくことにしよう。

|

« 再試験受験者の諸君へ | トップページ | 身障者サッカー親善大会に参加(2) »

コメント

パラリンピックなら確かに名前はよく聞きますが、日本身障者サッカー親善大会というのはあまり耳にしません。
日記を読んでいて、サッカーってどうやってやるんだろうと考えていました。元々サッカー自体詳しくないので「ただ網にボールを蹴って入れる」というくらいしか…(笑)
障害と言っても全ての人が車椅子でもないし、また決め付けはよくない。どうやって交流されているのかとても興味があります。
年齢とかの制限ってないのですか??

投稿: N.ゆかり | 2006年9月 5日 (火) 20時58分

N.ゆかりさん、

> 年齢とかの制限ってないのですか??

年齢制限はありません。60を過ぎても、普段から健常者に混じって、地元のシニアリーグに出ている方もおられます。皆さん元気で明るいですヨ。

投稿: 山中 | 2006年9月 7日 (木) 23時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 再試験受験者の諸君へ | トップページ | 身障者サッカー親善大会に参加(2) »