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2007年12月13日 (木)

人事も経理も中国へ:フラット化する世界

12月に入って、いつの間にか、もう中旬になってしまった。このような更新ペースだと、とても「日記」とは呼べないので、短い文章でもいいから、もう少し気楽に書き綴っていった方がよいのかもしれない。

ところで、私が授業の準備で行なっていることの一つは、NHKのドキュメンタリー番組を録画し、授業で学生諸君に見せることである。以前に録画しておいたものを、先週の日曜日にまとめて確認したのだが、その中でとくに強く印象に残ったのは、今年9月3日放送のNHKスペシャル「人事も経理も中国へ」である。ここでレポートされていたのは、大手通販会社「ニッセン」が中国・大連に業務を次々とアウトソーシング(外部委託)し、コストダウンを図っていく姿だった。ただし、それがただちに「ニッセン」において日本人労働者の解雇につながるわけではなかったが、マニュアル化され、誰でもできるよう定型化された業務が続々とアウトソーシングされていくなかで、そうではない新たな業務を見つけていくことを強烈に迫られる日本人労働者の苦悩と努力が見事に描かれていたのである。

これはまさしく、ピュリッツァー賞を3度受賞した有名なジャーナリストのトーマス・フリードマンの手になる最近の話題作『フラット化する世界』(日本経済新聞社、2006年)で描かれた世界である。この本で「世界の“フラット化”現象」について一定の知識は得ているつもりだったが、こうして改めて映像で見せられると、その衝撃がアリアリと伝わってくる。「これがあの“フラット化”か。う~むむむむ…」と思わず唸ってしまった。

学生諸君にお勧めしておきたいのは、こうした良質のドキュメンタリー番組を普段から見ておき、いま世界で何が起きているか、よく知っておくことである。その放送予定や再放送予定はNHKオンラインの「ドキュメンタリー/教養」コーナーで知ることができるから、あらかじめ確認しておくとよいだろう。いずれにせよ、世界は間違いなくグローバル化・フラット化しているのである。

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