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2008年2月19日 (火)

リーダーズ研修会

私の勤務する皇学館大学・社会福祉学部において、昨日から本日までの1泊2日にわたり、名張学舎を会場として(および宿泊には赤目山水園を利用して)「リーダーズ研修会」が開催された。これは、クラブ・サークルなどの課外活動団体のリーダーを対象とした研修会であり、ここ数年、毎年行われているものである。学生委員会の主催なので、今年度より学生委員長となっている私が今回の責任者であった。

昨年度は「リーダー啓発ビデオ」の上映が行われたので、今回もそれにならってビデオを上映することにした。研修会では、そのビデオの内容を受けて、「自分の目指したいリーダー像とは何か?」や「わが団体の目指したい目標は何か? またそのために必要なことは何か?」といったテーマで班別ディスカッションを行っていくのだが、事前の企画段階で神経を使ったのは、その上映内容を何にするかであった。その内容が研修会全体の基調となるからである。ずいぶん以前から「何に上映すればよいか」を考えていたのだが、学生委員会で私が提案し、委員の皆さんの賛同を得られたので、上映することに決めたのは、NHKで放映された次の2本の番組のビデオであった:

(1)プロフェッショナル・仕事の流儀 指揮者・大野和士

(2)課外授業ようこそ先輩 指揮者・小林研一郎

この二つの番組は、いずれも私自身が好きで見ていて、自宅で録画しておいたものである。(1)については、以前にも本ブログで取り上げたことがあるが(指揮者・大野和士の世界)、ともあれ、指揮者という仕事は人を率いるリーダーのよい例だと思われたので、この研修会で学生諸君にも見てもらうのにちょうどよいと考えたのである。(2)は自宅で録画したVHSを使ったが、(1)はそのDVDがNHKによって販売されていたので、それを個人的に購入し、上映した。

この二人の指揮者によって醸し出される雰囲気は、かなり対照的である。大野和士氏の場合はカリスマ的な雰囲気を漂わせているのに対して、小林研一郎氏の場合は親しみやすく、(よい意味で)庶民的な雰囲気である。しかし両者に共通しているのは、楽団員に対して威圧的な態度をとるのではない、ということである。むしろ、両者ともに、いかに楽団員の力を引き出すかということに大変心を配っている。音楽に対する情熱には並々ならぬものがあるのだが、だからといって命令的な態度をとるのではなく、大野氏は楽団員一人ひとりを解放し、小林氏は楽団員の心をおもんぱかることによって、100人にわたるオーケストラを一つにまとめあげるのである。

私自身、この二つは大変素晴らしい番組だと常々思っていたので、おそらく学生たちにも気に入ってもらえるだろうと考えていたが、いざ実際に研修会で上映する段になると、「学生たちの反応はどうだろうか…?」ということが気になった。だが、学生諸君から出された感想文によると、おおむね好評だったので安堵したものである。

ただ、ある一人の学生からは、「一流の事例は、(一流ではない)自分たちの参考にはならない」という意見も感想文に書かれていた。私自身も(1)のビデオだけでは多くの学生たちにそのような印象を与えてしまうかもしれないと思ったので、より親しみやすいものとして(2)も用意したのだったが、それでもこの学生には、どちらも“雲の上の人”だと思われたようである。

一方で私は、最初からあきらめてしまうのではなくて、一流の人たちに自分たちも少しでも近づけるよう、希望をもって努力してほしいと思う。だが他方では、あまり一流の事例ばかりを見せられても…という思いを抱くのも、無理はないだろう。次回の研修会に向けては、さらに親しみやすい事例の紹介も取り入れられるよう、題材収集に努める必要がありそうである。

まだ他にも2点ほど、改善の要望が感想文には書かれており、それについては反省材料とせねばならないが、それでも研修会全体に対する評価はおおむね好評だったので、責任者としては胸をなでおろしている。この研修会が学生諸君の課外活動の活性化に少しでも役立てるものであったことを願うばかりである。

このたびの研修会は、参加してくれた学生諸君はもちろんのこと、学生委員の皆様や学務課職員、および学友会総務部の諸君のご尽力、ご協力により開催できた。また、施設・設備の使用にあたっては、管理課職員の方々のご協力を得た。さらに、宿泊に際しては赤目山水園の皆様より温かい歓待を受けた。この場を借りて、その全ての方々に、心から感謝の意を表明させていただく次第である。

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