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2008年5月30日 (金)

盛山和夫氏の年金論についての覚書

本ブログ5月27日の記事でハイエクの年金論--賦課方式の社会保険に対するハイエクの批判--を取り上げたが、先日読んでみた次の本は、それとは反対に、賦課方式の公的保険を擁護しようとするものだった。

盛山和夫『年金問題の正しい考え方:福祉国家は持続可能か』(中公新書、2007年6月刊)〔著者の盛山氏は、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授〕

その議論の詳細な吟味を行う余裕は今の私にはないが、その主張の要点は、たとえば次の文章に表現されていると言えるだろう。

賦課方式のもとでの保険方式とは、現役時代の「貢献」を一種の「権利証書」のような形で、老後に年金を受給する権利に対応させるしくみである。この対応によって、世代間の対立や運・不運の格差は、世代間の協働へと転換される。(255頁、ただし下線は引用者による)

あまり長く引用すると著作権に触れる恐れがあるので、ここではこれ以上の引用は控えさせてもらうことにするが、上記の一節のうちに、盛山氏とハイエクの年金論における最大の違いが凝縮されていると私は思う。というのも、自助を旨とするハイエクの思想からは、盛山氏とは反対に、「運・不運の格差」を「世代間の協働へと転換」させようという発想が、そもそも出てきようがないからである。

また、盛山氏は、自らの擁護する公的保険が“バラマキ”の手段へと転化されないことの重要性も同時に説いているが(255頁)、他方のハイエクは、賦課方式の公的保険がバラマキ政治へと至ること--したがって世代間対立にもつながること--は不可避だと考えていた。私もハイエクの懸念の方が正しいような気がするのだが、今の私にはまだ、盛山氏とハイエクの年金論を本格的に比較検討する用意はない。いずれにせよ、年金問題が一部の専門家の手によってのみではなく、公共的に広く議論されるべきだとする盛山氏の主張(265頁参照)には、私も大賛成である。

【追記】
ところで、なぜ最近の私が突然、社会福祉に関する議論をここで取り上げるようになったのかというと、実は私の勤める皇學館大学社会福祉学部が今年の10月に開設10周年記念の国際シンポジウムを開くことになっており、その企画・運営の責任者と当日の司会とを、この私が勤めることになり、そのための準備として、最近になって、改めて勉強を始めたからである。ちなみに、そのシンポジウムのテーマは「日本とアジアの社会福祉のゆくえ:欧米との比較の観点から」というものである。10月3日(金)~4日(土)の二日間にわたり、皇學館大学社会福祉学部(名張学舎)で開かれる。

そのようなわけで、、今の私の研究の仕事は、(1)春秋社刊のハイエク全集第Ⅱ期・第5巻『政治学論集』の翻訳--およびその解説執筆のための政治学の勉強--に加えて、(2)社会福祉、福祉国家(あるいは福祉政治)についての勉強、この二つということになった。この二つを手際よく同時並行させていきたいと思っている。

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2008年5月28日 (水)

総合演習(伊勢)次の授業での持参物

平成20年度 伊勢学舎 総合演習(担当:山中優)受講生の皆さんへ

次の2つのものを、次回(6/4・水Ⅳ~Ⅴ)の授業に持参して下さい。

(1) 環境家計簿
次のウェブサイトにアクセスし、教室で用いる教材として、環境家計簿の用紙をプリントアウトしておいて下さい。

環境家計簿-暮らしのCO2チェック

このサイトより、自分の住む都道府県用の環境家計簿をプリントアウトしておき、次回の授業に持参すること。これを教室での練習用教材として使用します。

(2) 電気・ガス・水道・ガソリン・灯油の使用明細
各自の家庭(下宿)での5月分の使用明細を持参すること。次回の授業で、それを使って環境家計簿をつける練習を行ないます。

以上2点を次の授業に必ず持参して下さい。

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2008年5月27日 (火)

ハイエクの社会保障論を読み直す:ハイエクの社会保険批判

最近、ある必要性を感じて、ハイエクの社会保障論を読み直してみた。それは、『ハイエク全集Ⅰ-7 自由の条件 Ⅲ 福祉国家における自由』(春秋社、2007年11月刊)の「第19章 社会保障」である。

とくにその年金制度論において確認できたハイエクの議論の要点は、次の2点であった:

①「社会保険方式」の「所得再分配のための手段」への転用に対する批判

②「賦課方式」による世代間再分配への批判

以上の2点において、ハイエクはいずれも非常に強い批判論を展開しているのだが、最近読み直してみて初めて気づいたのは、上記の2点において、その主張が次の著書と軌を一にしていることだった。

広井良典『持続可能な福祉社会:「もうひとつの日本」の構想』(ちくま新書、2006年8月刊)

もちろん、広井氏の立場は社会民主主義であるのに対し、ハイエクのそれは自由主義だから、その両者の間には大きな相違点もある。年金制度論におけるその最大の違いは、ハイエクが必要最低限の基礎年金(あるいは公的扶助)のみを認めるのに対して、広井氏の方は厚めの基礎年金を唱えていることだろう。

それにもかかわらず、この両者が、保守主義型の福祉国家における年金制度をともに批判しており、その論拠がかなり似通っていることは、私には新鮮な驚きだった。

また、ハイエクも強制保険の必要性は明確に認めており、その論拠は、広井氏が若者の医療保険を強制保険とすべきとしていることと同様だとみてよいだろう(この点については広井良典『日本の社会保障』岩波新書、1999年も参照)。しかしハイエクも広井氏も、基礎年金のレベルを超えて、報酬比例部分の年金をも社会保険(すなわち公的保険)とすべき理由はないとしている点で、その主張を同じくしているのである。むしろそれは民間保険の領分だというわけである。

公的保険に対する批判としては、今日の産経新聞の正論欄で、早稲田大学教授の榊原英資氏も「国は保険業務から撤退せよ」という議論を展開していた。私も、年金制度論に関しては、上記のハイエクや広井氏、および榊原氏の意見に賛成である。

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政治学概論(名張)第6章からの出題

平成20年度皇學館大学(名張学舎)政治学概論の受講者の皆さんへ

第6章からの出題とそのヒントは、下記のリンクからダウンロードできます。ファイル(読み取り専用)を保存する際には、ご自分の分かりやすい名前に変更してもらって結構です。

「第6章からの出題.doc」をダウンロード

追記:第5章は試験範囲外とします。

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2008年5月22日 (木)

総合演習(名張)次の授業での持参物

平成20年度 名張学舎 総合演習(教職)受講生の皆さんへ

次の2つのものを、次回(5/27・火Ⅳ)の授業に持参して下さい。

(1) 環境家計簿
次のウェブサイトにアクセスし、教室で用いる教材として、環境家計簿の用紙をプリントアウトしておいて下さい。

環境家計簿-暮らしのCO2チェック

このサイトより、自分の住む都道府県用の環境家計簿をプリントアウトしておき、次回の授業に持参すること。これを教室での練習用教材として使用します。

(2) 電気・ガス・水道・ガソリン・灯油の使用明細
各自の家庭(下宿)での5月分の使用明細を持参すること。次回の授業で、それを使って環境家計簿をつける練習を行ないます。

以上2点を次の授業に必ず持参すること。

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2008年5月20日 (火)

野菜ジュースのフードマイル

私が大学での昼食の際に利用している食堂で、よく飲んでいたのが、野菜ジュースである。健康のためにと思い、食堂を利用するときには、ほぼ毎回飲んできた。その食堂で売っているのは、カゴメの「野菜生活100 ORIJINAL」 という商品である。

そのジュースパックに、原料の産地情報などを伝えるホームページのアドレスを読み取るQRコードが載せられていることに、今日の昼休みに気がついた。これまで何の疑問もなく、ただ「おいしい」と思って飲んできたのだが、今日そのQRコードを見て、「ん?待てよ、もしかして…?」と思ったのである。

何を「もしかして…?」と思ったのかというと、その原料の“フードマイル”、すなわち、その原料が運ばれてきた距離である。化石燃料を使って輸送されている以上、その輸送距離が小さくなければ、地球温暖化を促進してしまうことになる。

そこで、恐る恐る、上記のホームページに携帯端末でアクセスしてみると……案の定、世界各地から精力的に原料が調達されていた。こちらを見てもらえれば分かるように、実にさまざまな国から調達されている。もちろん、メーカーとしては、おいしい商品の提供のために努力してのことなのだろう。しかし、食品輸送に伴うCO2の排出という観点からは、「う~ん…」と思わず考え込んでしまった。

こうした現状は、なにもこの野菜ジュースに限ったことではなく、非常に多くの食品や飲料に当てはまることなのだろう。地球規模で高度に分業の進んだ現代社会において“地産地消”を本気で実践していくためには、もっと高い意識を持っておかなければならない…と猛省させられた今日の昼休みであった。

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政治学概論(名張)第4章からの出題

平成20年度皇學館大学(名張学舎)政治学概論の受講者の皆さんへ

第4章からの出題とそのヒントは、下記のリンクからダウンロードできます。ファイル(読み取り専用)を保存する際には、ご自分の分かりやすい名前に変更してもらって結構です。

「第4章からの出題.doc」をダウンロード

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2008年度春学期 1/3の授業を終了

4月8日(火)から始まった今学期の授業が、大型連休を挟んで、昨日で5週間目のサイクルを終えた。全部で15週間なので、ちょうど3分の1を終えたことになる。

非常勤での2コマを含めて、隔週で週12コマと10コマの授業が交互に続くというなかなか多用なスケジュールなのだが、これまでずっと、体調を理由とした休講を一度もすることなく、元気に授業ができていることが大変ありがたい。

これからもこの調子で元気に授業を進めていこうと思う。

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2008年5月17日 (土)

緑のカーテン(2):松江市でゴーヤのすだれ

本ブログ5月6日の記事で、我が家でゴーヤを育てて“緑のカーテン”にしようとしていることを書いたが、それと同じ試みが松江市でもされているらしい。

ゴーヤのすだれでCO2削減(山陰中央新報)

我が家で行おうとしているのと同じことが松江市でもされていることを知り、ちょっと嬉しくなった。松江市の人たちと同じく、我が家でもこの“緑のカーテン”を楽しく育てていこうと思う。

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2008年5月13日 (火)

環境税導入をめぐる最近の動向

我が国における環境税導入をめぐる最近の動向を伝える記事の一例として、以下の記事を紹介しておこう。この記事には、昨今のガソリン税をめぐる動きと環境税導入の動きとの関連性が取り上げられている。それによると、まだ議論は紛糾しているようである。

FujiSankei Business i. 2008/4/30

ちなみに、私自身は、上記の記事の末尾に書かれているように、目先のガソリン価格の上げ下げにとらわれすぎることなく、欧州を見習って、長期的な視野でガソリン税の環境税化を実現すべきだと思っている。

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2008年5月11日 (日)

環境家計簿のダウンロード

平成20年度春学期 名張学舎/伊勢学舎 総合演習(教職)受講生諸君へ

温暖化=気候変動問題をテーマとした総合演習の授業の一環として、環境家計簿をつけることを諸君に実践してもらうことにするが、ダウンロードできる環境家計簿の例として、ここでは(私の住む)奈良県のウェブサイトで提供されているものを紹介しておこう。

下記のリンクから奈良県の環境情報サイトにアクセスすれば、環境家計簿をダウンロードできるページに移ることができるので、各自でダウンロードされたい。

エコなら ストップ温暖化 環境家計簿

諸君自身の住む自治体で、また別の環境家計簿が提供されていれば、もちろんそれを利用しても構わない。いずれにせよ、学期末のレポート試験では、5月~7月までの環境家計簿の記録の提出を求めるので、今のうちからその準備を進めておくこと。

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2008年5月10日 (土)

政治学概論(名張)第3章からの出題

平成20年度皇學館大学(名張学舎)政治学概論の受講者の皆さんへ

第3章からの出題とそのヒントです。下記のリンクからダウンロードして下さい。

「第3章からの出題.doc」をダウンロード 

【ダウンロードに際しての注意事項】

○ファイルを保存する際には、ご自分の分かりやすい名前に、適宜、変更して下さい。

○このファイルは読み取り専用ファイルです

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2008年5月 9日 (金)

『電子版 研究社 英語大辞典』を発注

今朝、『電子版 研究社 英語大辞典』を発注した(私の場合、丸善の研究者向けのWebshopであるAcademic Clubを通じて発注したが、それ以外の方法でも購入できることはもちろんである)。というのも、最近、愛用するようになったモバイルノートパソコン(東芝のdynabook CX/47E ←この2月に購入)で手軽に辞書を引けるようにしたかったからである。

電子辞書は以前から持っており、これも愛用してきたのだが(CASIO製のXD-LP7000)、たとえば電車の中で翻訳の作業をするときなど、限られたスペースの中で英語関係の仕事をするときには、たとえコンパクトな電子辞書といえども、少なからず場所をとることになるので、この際、ノートパソコンひとつですべての作業ができるようにしようと思ったのである。そうすれば、たとえ自宅や研究室での作業であっても、便利さの度合いは飛躍的にアップするはずである。

それにしても、この『電子版 研究社 英語大辞典』を購入することにしたのは、それが『新編 英和活用大辞典』も収録していたからである。

そもそも、この研究社の『新編 英和活用大辞典』というのは、大変便利な辞典である。たとえば「意見を抱く(あるいは主張する)」と英語で言いたいときに、opinionとセットで使う動詞は何かを調べたいとすると、opinionを引けば、そこにたとえば"hold  an opinion"と言えばよい、ということが書いてある辞典である。逆に、"hold an opinion"という英文が出てきた場合、こなれた日本語ではどう訳せばよいかも調べられる(意見を“持つ”ではやや不自然な訳語であろう)。

こう書いただけでは何でもないように思われるかもしれないが、普通の英和辞典だと、こうスムーズに調べられるとは限らない。というのも、用例に"hold an opinion"という例が掲載されているとは限らないからである。

とはいえ、たしかに"hold an opinion"ぐらいなら、英和辞典にもその用例が載っているかもしれない。しかし、英和辞典に決してできないことは、hold以外に、opinionと一緒に使われる動詞にはどのようなものがあるかを一挙に調べることである。ところが、この『新編 英和活用大辞典』を使えば、そのような動詞には、accept  an opinion(意見を受け入れる)から、win  the good opinion of...(...の好評を博する)に至るまで、一挙に分かってしまうのである。とくに英語を書きたい場合に、この辞典は大変便利だと言えるだろう。

私がこの『新編 英和活用大辞典』を使うようになったのは、高校生の頃からであった。その頃は『新 英和活用大辞典』という書名だったが、自宅の部屋に今でも置いてあるその奥付を見てみると、「1939年第1版 1958年第2版 1984年第28刷」と書かれていたので、その歴史の古さに驚いた。大変なロングセラーである。

その後『新編 英和活用大辞典』と改名され、新たに刊行されたのは、研究社のウェブサイトによると1995年7月である。この『新編…』の方は、大学の研究室に置いてあり、これまでも時折使っていた。しかしなにぶん大部の辞典なので、手軽に使うというわけにはいかなかった。使うときには、結構“気合い”が必要だったのである。

それを今回、その電子版を購入することで、もっと手軽に使えるようになるに違いない。今からその納品を楽しみに待つ次第である。

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2008年5月 6日 (火)

緑のカーテン

今日、家族3人でホームセンターに行き、我が家の軒先でゴーヤ(ニガウリ)を育てるために必要なものを一式購入し、早速それを植えた。夏の到来に備え、“緑のカーテン”にするためである。この“緑のカーテン”が育てば、冷房にあまり頼らなくても、部屋を涼しくすることができる。ツル科の植物なら何でも良いのだが、実益もかねて、食べることのできるものにした。

Vfts0003 そうして出来上がったのがこれである。プランターにまずゴロ土を敷き、その上から野菜の有機栽培用の土をかぶせ、石灰をまぜる。その後、ゴーヤの苗を植え、最後に、ツルをはわせるための園芸用のネットを張って出来上がりである。

この作業をしたのは夕方だったのだが、近所の子供たちがちょうど遊んでいるときで、私たちがこの作業をし始めると、興味津々の様子で寄ってきたので、「それじゃあ、ここをこうしてくれる?」と声をかけてみると、みんな喜んで手伝ってくれたのが、大変微笑ましかった。

この苗が順調に育てば、この夏には我が家に緑のカーテンが出来上がるはずである。毎日世話をして、その成長を楽しみに待つことにしたい。

今日こうしてゴーヤの苗を植えることができたのは、そのためには何をそろえるのが必要か、妻があらかじめインターネットで調べておいてくれたおかげであった。感謝、感謝である。

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2008年5月 4日 (日)

『ハイエクの政治思想』について(4)

昨年3月に出版された拙著『ハイエクの政治思想:市場秩序にひそむ人間の苦境』(勁草書房、2007年3月刊)の要約とコメントが、独立行政法人 経済産業研究所(RIETI)の「論争ウォッチング」に掲載されていた。その記事の日付はここには書かれていなかったが、おそらく、私が今になって気づくよりも前に、すでに掲載されていたのだろう。

現在の私は、次の研究に向けてすでに歩き始めているが、自分の書いたものがこのような形で取り上げられていることに、改めて大きな社会的責任を感じた。これからも気を引き締めて、研究に勤しんでいきたいと思う。

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2008年5月 3日 (土)

ガソリン“暫定税率”をめぐって

ここ1~2か月は、ガソリンのいわゆる“暫定税率”が物議をかもしているが、そもそもその“暫定税率”とは何かについて解説した記事が毎日新聞のサイトに掲載されていたので、ここにそのリンクを貼り、政治学や総合演習の受講生諸君の参考にしてもらうことにしよう。

図説:道路特定財源とガソリン(毎日jp)

この記事に載せられていた図のなかに、日本と諸外国とのガソリン価格と税負担額を図示したものがあった(クリックすると大きく表示される)。それによると、アメリカでは日本よりもはるかに低いのだが、逆にイギリス・ドイツ・フランスでは、ガソリン価格も税負担額も、日本よりもはるかに高い。お隣の韓国でも日本より高く設定されている。

この暫定税率の期限切れや再復活といった一連の混乱が最近の福田内閣の支持率を急落させている原因の一つのようだが、そういった政局はともかくとして、諸外国のガソリン価格と税負担額と比較してみると英独仏や韓国の方が日本よりも高い--という事実には、「う~ん…」と考えさせられた。

ちなみに私自身は、道路特定財源としての暫定税率復活には反対だが、むしろ環境税・炭素税として、ガソリン税は英・独・仏なみにした方がよいのではないかと思っている。

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2008年5月 2日 (金)

バイオ燃料が生物絶滅と温暖化を加速

今日のニュースで、バイオ燃料が生物絶滅を加速し、かえって温暖化を加速させるとの研究結果が出ていると報じられていたので、本ブログにそのリンクを貼り、総合演習(教職)受講生諸君の参考にしてもらおうと思う。それらの記事によると、バイオ燃料の原料となるトウモロコシなどの栽培地の拡大が、実は森林破壊につながっており、それが生物の絶滅や温室効果ガスの新たな排出につながっているのだという。

まず、生物絶滅を加速させていることについては、生物多様性条約の事務局が報告書をまとめているという共同通信の記事が、次のサイトに掲載されていた。

バイオ燃料で生物絶滅加速  原料生産で生息地破壊

また、かえって温暖化を促進しているとの研究結果を米国の二つの研究チームが米科学誌サイエンスに発表したことについては、次の産経新聞のサイトが報じている。それによると、10人の科学者グループが、これらの研究結果をもとに、ブッシュ大統領や議会幹部に政策の見直しを求める書簡を提出したという。

バイオ燃料がかえって温暖化促進 森林の開拓で、数百年も

だとするならば、これまで温暖化を促進しないとされてきたバイオ燃料の活用を見直す動きが、今後ますます大きくなっていくかもしれない。また、そうなっていくべきだと私は思う。

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