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2008年8月29日 (金)

“翻訳”の苦しみからの解放を求めて:安西徹雄氏の本

採点作業を盆休み中に終了して後、ずいぶん長い間、本ブログの更新が滞ってしまっていた。その原因は、『ハイエク全集 Ⅱ-5 政治学論集』(春秋社から刊行予定)の翻訳に苦しんでいたことである。ハイエクの非常に“ドイツ語的”な、ゴタゴタした英文を、学者以外の誰にでも読みやすいスッキリした日本語に翻訳することは、私にはとうてい不可能なことのようにさえ思われ始めていた。

そうして七転八倒していたところ、今日、春秋社編集部の方から興味深い本を紹介していただいた。それは、安西徹雄『英文翻訳術』(ちくま学芸文庫)という本である。この安西氏は、アマゾン書店のサイトによると、シェークスピア研究の第一人者であり、達意の翻訳家として知られているという。恥ずかしながら、この安西氏のことを、私は全く知らなかった。

この安西氏の著書としては、同じくちくま学芸文庫から、『英語の発想』という本も出されているらしい。アマゾン書店のサイトに掲載されたその本の内容紹介には、「翻訳とは、二つの言語間のギャップを、いちばんのっぴきならない形で乗り越える作業だといえる」という一節があるが、本当にそうだと思う。日本語の発想と英語の発想は、全くと言っていいほど、互いに異なっているからである。だからこそ、英語の原文だけを読んでいるかぎりでは非常によく分かるのに、それを日本語に訳すとなると、七転八倒するのであった。要するに私はまだ、その二つの言語の発想の違いを「乗り越える作業」に、全く習熟できていないのである。

そのような次第なので、この安西氏の本をさっそく読んでみようと思う。それが私を今の苦しみから解放してくれるかもしれない。

ところで、私の翻訳の仕事が滞っているもう一つの大きな原因は、大学での仕事に忙殺されており、翻訳に専念できる時間的余裕が(ほとんど全くと言っていいほど)ないことである。そのため、もしかすると、翻訳そのものは他の方にしてもらい、私は監訳に回るかもしれない。いずれにせよ、まずはこの安西氏の本を読んでみることにしようと思う。

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2008年8月11日 (月)

ただいま採点中

今月に入り、週末の私的な用事以外は、採点三昧の日々が続いている。

現在は、非常勤先の大阪市立大学法学部(第1部)の政治学の試験の採点中である。「~について論じなさい」という論述形式の答案を127枚採点するのだから、なかなか大変な作業である。

そのうち今日までで、75枚を何とか採点し終えた。締切が明後日までなので、残りの52枚の答案の採点に明日は専念したい。

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