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2009年1月30日 (金)

元改革論者 グローバル資本主義との決別を語る

昨夜9時からのNHKニュースウォッチ9で、「元改革論者 グローバル資本主義との決別を語る」というコーナーがあることが、新聞のテレビ欄でフト目に止まったので見てみると、それは有名な経済学者・中谷巌氏のことだったので、大変驚いた。

そこで取り上げられていたのは、氏が昨年12月15日に集英社インターナショナルから出版された『資本主義はなぜ自壊したのか?~日本再生への提言』という本だった(中谷巌のページ>著作紹介)。まことに迂闊なことに、この本のことを私はまだ知らなかったので、昨夜のニュース番組は、私にとって大変重要な情報源となった。

氏が理事長を務める三菱UFJリサーチ&コンサルティングのウェブサイトに、氏のコラムが掲載されているが、その1月20日付のコラム(中谷巌コラム:「資本主義はなぜ自壊したのか?」)によると、まだ出版から1か月あまりに過ぎないが、やはり大きな反響を呼んだようである。

私はまだこの本を読んでいないので、そこでの議論について語る資格は今の私にはまったくないが、間違いないのは、昨年のアメリカ発世界金融危機以来、市場経済の是非をめぐる論調が劇的に変わってきた、ということである。オバマ新政権のもとで重大な政策転換に着手され始めたことも、大きく影響しているのだろう。

とはいえ、私自身は経済学には全くの素人であり、そのハイエク論はあくまでも政治学、とくに政治思想の観点からのものであった。そのような観点から今後どのように研究を進めていくべきなのか。最近の論調の変化は鋭敏に感じ取りつつ、自分自身の今後進めていくべき研究の方向性については、慎重に見極めていかねばならないと思っている。

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2009年1月24日 (土)

10周年記念シンポの概要・総括の執筆に向けて

私が現在抱えている仕事の一つは、昨年10月に開かれた、皇大・社会福祉学部10周年記念国際シンポジウムの記念論集の発刊に向けて、その企画運営責任者として、そのシンポジウムの概要を伝える原稿を書くことである。

これをさっさと片付けようとするなら、今すぐにでも書いてしまえそうなものなのだが、たとえ短い文章でも、その奥に大きな問題意識を持った上で書くべきだと常日頃思っているし、ただ単にその概要を過去の出来事として機械的に淡々と報告するのではなく、そこで議論されたことを踏まえて、今後その議論をさらに深めていくべき論点についても、たとえ簡潔なものであるとはいえ、シンポジウムの総括として書いておくべきだろうと思っているので、そのためにどうしても精読しておきたい本があったため、まだ書いていなかったのである。

その本というのは、次の書物である。

宮本太郎 2008 福祉政治:日本の生活保障とデモクラシー 有斐閣

一度は通読したのだが、行き帰りの電車のなかで途切れ途切れに読んだだけだったので、まだ消化不良の状態である。そこで、最近再び、一から読み直し始めたところである。

その「はじめに」に書かれた本書の問題意識に、私もまったく同感なので、その一節をここで引用しておこう。

福祉と雇用を支える政治には、アメリカのような市場志向の強い考え方であれ、スウェーデンのように再分配重視であれ、何らかの公共的な理念が不可欠である。これに対して本書は、日本の福祉政治が、人々の利害対立を何らかの理念や原則にもとづいて調整するのではなく、こうした対立と分断を利用した政権維持戦略に終始してきたことを明らかにするであろう。今日の膠着状況は、何よりも政治が生み出した事態なのであり、それゆえにその打開のためには、分断の政治からの脱却が不可欠なのである。(同書 v 頁)

これに私も完全に同意する。もちろん、宮本氏を昨年10月のシンポジウムにお招きしたわけではないので、このことをシンポ概要・総括の文章で前面に出せるわけではないが、その根底においては全く共通する問題意識がここに見事に表現されているので、本書の論旨を大いに意識しつつ、10周年記念シンポの概要・総括の原稿を綿密に書きたいと思っている。しかし、あまりモタモタするわけにもいかないので、急がなければならないことも確かである…。

【追記】

すでに報道されているように(特に毎日新聞のサイトで詳報されているが)、皇學館大学は今月16日に記者会見を開き、2年後の伊勢へのキャンパス統合とH22年度からの学部改組計画を明らかにした。ここ2~3年で全国的に社会福祉志望者が激減しており、その影響をもろに受けてしまったためである。

社会福祉の教育・研究自体は新しい学部においても中核の一つに据えられる予定だが、「社会福祉学部」という学部ではなくなることになっていることと、名張からは2年後には撤退することが決められたため、名張学舎の学生の間では大きな動揺が広がっている。そのような中で、昨年開かれた10周年シンポジウムの概要・総括の原稿を執筆しなければならないことは、私個人としても、内心、非常に複雑だった。だが、日本の福祉政治が深刻な課題を抱えていることには全く変わりはなく、その一端はそのシンポジウムでも明らかにされたので、皇學館大学での今後の社会福祉教育のためにも--これはH22年度以降も間違いなく継続される--日本の福祉政治が抱えている課題については、たとえ簡潔にではあっても、ぜひとも書いておかなければならないと思う次第である。

なお、本ブログは山中優個人のサイトに過ぎないので、今回の皇學館大学の学部改組計画に関する質問は一切受け付けられないことをご承知おき下さい(コメント欄に質問を寄せられても、この場では一切お答えできないことを御理解下さい)。

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2009年1月14日 (水)

基礎演習Ⅱe H20年度 レポート課題

平成20年度 名張学舎 基礎演習Ⅱe 学期末レポート課題

テキスト『民主主義の不思議な仕組み』第6章を参考にしつつ、これからの日本政治の課題の中から一つを取り上げ、その政治課題について、次の3点にわたって、計1,200字程度(あるいはそれ以上)で論じなさい。

①その政治課題は何であり、なぜそれが問題となっているか。
②その課題の解決策として、一般的にどのような対策が必要だと言われているか。
③それに対して、あなたはどのような解決策が必要だと考えるか。

提出方法 Word等のワープロソフトで作成した答案ファイル(A4サイズ、横書)を、電子メールに添付し、次のメールアドレス宛に送信すること。

山中優 yamanaka●kogakkan-u.ac.jp (●の部分に半角アットマークを入れる)

そのメールの件名を次のようにし、学生番号と氏名を明記すること。

「基礎演習Ⅱe レポート 学生番号  氏名」

提出期日については、大学の掲示板で、確認しておくこと(期日厳守)。

受領証明としてメールを返信するので、その返信メールを大切に保管しておくこと。なお、盗作が判明した場合には、0点とする。

【重要な追記】レポート作成の際、必ず守るべきことを、本ブログ2月5日の記事に追加しました。これを読んで、必ずこの注意事項を守って下さい。(2009年2月5日19:00追記)

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文献講読 f H20年度秋学期 レポート課題

平成20年度 名張学舎 文献講読 f 秋学期末レポート課題

テキスト『アフルエンザ』第3部を読んで、まず自己診断テストで自分のアフルエンザ度の点数を明らかにした上で、その治療に必要なことは何であるかについて、あなたの考えを述べなさい。

その際、自分のみならず、自分の身近な人々のアフルエンザ、さらには社会、国、世界全体のアフルエンザの治療に必要なことについても、あなたの考えを述べること。

なお、制限字数は特に定めない。

提出方法 Word等のワープロソフトで作成した答案ファイル(A4サイズ、横書)を、電子メールに添付し、次のメールアドレス宛に送信すること。

山中優 yamanaka●kogakkan-u.ac.jp (●の部分に半角アットマークを入れる)

そのメールの件名を次のようにし、学生番号と氏名を明記すること。

「文献講読 f レポート 学生番号  氏名」

提出期日については、大学の掲示板で、確認しておくこと(期日厳守)。

受領証明としてメールを返信するので、その返信メールを大切に保管しておくこと。なお、盗作が判明した場合には、0点とする。

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2009年1月13日 (火)

新居での早起き生活

新年が明けてから、はや13日目となった。その間も、引っ越し後の整理整頓などで、なかなか落ち着かなかったのだが、ここにきてようやく、落ち着いてきた。また、これまでは、まだここが自分の家という実感が少なく、住んでいるというよりも「泊まっている」という感覚だったのだが、最近やっと、ここに「住んでいる」という実感が徐々にわいてくるようになった。

引っ越し作業とその後の整理整頓に明け暮れている間は、仕事が手につかなかった。朝早く起きて研究の仕事をすることもままならず、むしろ朝早くに起きられない日々が続いた。もっと正確に言うと、4時台には必ずと言っていいほど、いったん目が覚めるのだが、そのときに布団から出て起き上がる勇気が出なかったのである。そのため仕事がはかどらないというフラストレーションがたまっていたのだが、昨日からようやく早起きができるようになったので、そのフラストレーションも解消された。

私の場合、不思議なことに、4時頃に必ずいったん目が覚めるので、大切なのはそこで“二度寝”をしないことだ。そんなに早く起きても、案外、日中にあまり眠たくならないのである。もちろんそのためには、夜早く寝なければならないが、やはり、少なくとも私の場合は、研究には早朝の時間を利用した方が、その他すべてのことも順調に運んでいくための鍵である--ということを再認識させられた。

そのようなわけで、幸い、新居での生活にもかなり慣れてきたので、これからは、この新居での早寝早起き生活を定着させたいと思う。そのために大切なことは、遅くとも10時までには床に就くこと、そして4時台に目覚めた時に、いさぎよくスパッ!と起き上がることである。

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