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2010年2月 9日 (火)

来年度の授業に備えて(3)

伊勢と名張の両学舎で開かれている教職課程の「総合演習」では、毎年、地球温暖化=気候変動問題をテーマとしている。来年度もそのテーマで行うが、授業内容には少し変更を加えることにした。

これまではテキストを2冊用いていた。①デイブ・レイ『異常気象は家庭から始まる』(日本教文社)、②石弘光『環境税とは何か』(岩波新書)の2冊である。①で個人としての自主的な取り組みを、②で政策の問題を取り上げてきた。

しかし、今回、①を改めて綿密に読み直してみると、①のみを用いても、排出権取引や環境税といった政策の問題を扱えることがわかった。他方、②はロングセラーの名著なのでこれまでずっと使用してきたが、税制上の専門的でかなり高度な議論も多いので、②からは、「なぜ環境税が必要とされるのか」という初歩的・基本的な説明の部分しか、授業では取り上げることができなかった。

そこで来年度は①のみを用いることに決め、これまでよりも①をもっと詳しく取り上げることにした。他方、これまで②を使って説明してきた点、すなわち「そもそもなぜ環境税が必要なのか」という点については、自宅で録画してあるNHKスペシャル(たとえば日本とドイツの環境政策のちがいを浮き彫りにしたドキュメンタリー「低炭素社会に踏み出せるか」など)をDVDで上映することによって、環境税の必要性についての説明を補うことにしたのである。

この総合演習は、伊勢では15回の授業だが、名張では30回である。そこで名張では、駅前にある住宅公園を訪れて、環境に優しい家造りの取り組みについて、各ハウスメーカーの説明を聞きに行ったり、電化製品の省エネ技術の発達ぶりを知るために、これも駅から近い家電量販店を訪れたり、といった「実習・見学」的な要素も盛り込むことにした。

もう一つ、来年度に新しく取り入れようと考えているのは、本ブログで今年の1月13日の記事でも言及したが、「温暖化はウソ」という議論に対する科学者からの反論を取り上げることである。これによって、依然として存在している温暖化否定論によって受講生たちが惑わされないよう、導きたいと思っている。

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